「知覚」と「コミュニケーション」
0.
知覚 : 一定量の情報からシグナルとノイズを選別すること
コミュニケーション : 対象とシグナルのやり取りをすること
1.
昨今のいわゆるIT革命はコミュニケーションの革命である。
対象(主にコンピューター)がインテリジェントになりかつ多数になった。
シグナルのやり取りをするための経路が増えた。
シグナルのやり取りの速度が上がり、単位時間内のやり取り回数が増えた。
対象が増えすぎたため、対象を組織化、シグナルのやり取りをインテリジェント化することが昨今の課題である。
人間のコミュニケーション能力に身体的な限界が来るとすれば、次の波は知覚の革命になるか。
或は、非人間のインテリジェントさの向上が主になるか。
人間以上の知覚能力を持った存在が社会の主役になるのであれば、それは知覚による革命と言える。
2.
ゲームの作成において、
アーティスト : 知覚担当
ゲームデザイナー : コミュニケーション担当
と分けられる。
コミュニケーションの設計で重要なのは「対象」を定義することである。
「それが何であるか」を決めることはとても難しいし、「それ」と「これ」を切り分けるのも難しい。
プログラミングはデザイナーの教育にこそ効果的なのかもしれない。
3.
自分が今日、天気予報を見なかったせいで帰り道でビショビショになったのは
知覚能力の欠如ではなく、コミュニケーション能力の欠如のせいだ。