劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 夜と変身

まどかマギカ劇場版について。前回は、観た直後の感想等をざっと書いたが、主観的なレベルで「どこで心が揺さぶられたか」というあたりについては書けてなかったので書いてみる。以下、ネタバレ。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 ほむらの七転び八起き

観たので感想等。ネタバレ。 しかし正式名称が長い。

ファンタジスタドール 8話 玉ねぎ破壊劇場

ファンタジスタドール、8話についてメモみたいなもの。 学園祭の学校を舞台に、複数の登場人物がそれぞれに行動し、交錯やら衝突やらが起きる、という流れ。場面の転換、動きの方向の転換が激しく、見ていて楽しい構成である。画面上の動き、見せ方とプロッ…

艦これにおけるキャラクターの生と死の表現

概要と目的 艦隊これくしょん(以下、艦これ)を最近よくやっている。 艦これがコレクション型のいわゆるソーシャルゲームの流れを汲んでいることは間違いない。F2P、キャラクターの収集要素は、従来のいわゆるソシャゲからそのまま引き継いだものと見られる…

『ヴァンパイア・サマータイム』 救われない「恋愛」

ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫)作者: 石川博品,切符出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2013/07/29メディア: 文庫この商品を含むブログ (31件) を見る読んだ。 完成度の高い作品という点は確かだと思うが、「どういう話だったか」を語る…

たまこまーけっと 死と再生と商店街

たまこまーけっとをようやく全話観たので。ちょいと書いてみる。 作品は、現代の商店街が舞台で、あの鳥以外にはこれといってファンタジックな道具立てがない。ということで、「けいおん」的な日常系作品なのでは、というのが最初の印象であったが、全話見終…

ファンクターとアプリカティブファンクター(解決編)

引き続き Haskell。 前回はこちら。 Applicative、pure、関数についての再考、帰ってきた Functor - doitakaの日記 タネ本は『すごいHaskellたのしく学ぼう!』。すごいHaskellたのしく学ぼう!作者: MiranLipovaca出版社/メーカー: オーム社発…

Applicative、pure、関数についての再考、帰ってきた Functor

引き続き Haskell。 前回は↓ 関数がファンクターである、とは - doitakaの日記 タネ本は『すごいHaskellたのしく学ぼう!』。すごいHaskellたのしく学ぼう!作者: MiranLipovaca出版社/メーカー: オーム社発売日: 2017/07/14メディア: Kindle版…

関数がファンクターである、とは

Haskell をお勉強中。 『すごいHaskellたのしく学ぼう!』をつらつらと読んでいる。すごいHaskellたのしく学ぼう!作者: MiranLipovaca出版社/メーカー: オーム社発売日: 2017/07/14メディア: Kindle版購入: 4人 クリック: 9回この商品を含むブ…

「ホーリー・モーターズ」 映画と人生と

http://www.holymotors.jp観た。 傑作と呼んでもいいのではないか。人生、映画そのものを描いた、という感じ。体験として満足した。 総評的なことができるかどうかは怪しいが、以下、場面を思い出しながら書いてみる。細かい記憶違いはあるかもしれないが勘…

『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい』あるいは「せんせいは何故女子中学生にちんちんをぶち込み続けるのか?」

インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)作者: 米倉あきら,和遥キナ出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2013/02/28メディア: 文庫購入: 48人 クリック: 2,929回この商品を含むブログ (32…

Alloy で整数を使う際のビット幅の件

結論としては、 ・ デフォルトではビット幅が 3 ( -4 〜 3 ) になっている(デフォルトのスコープが Int にも適用される) ・ 指定のビット幅の範囲を超える整数についての式は結果が不定(?) ・ 特にエラー、警告は出ない。 ということのようである。 ※Al…

Alloy の3項関係における多重度指定について

Alloy についてまともに使えるようになろうと、最近ああだこうだやっている。 静的なモデリングについてはほぼ納得できた気がしているのだが、動的なモデリングについては、Timeイディオムあたりでどうも理解が追いつかずに止まってしまっていた。 なぜそこ…

『虐殺器官』 罪と罰、そして死

前回(『虐殺器官』 抑圧者としての母、そして父 - doitakaの日記)に続き『虐殺器官』。前回ポストでは、母、子、父、の関係に着目したが、死、殺害、というモチーフについては正面から扱うのを避けていた。「母」が作品の裏面において支配的なモチーフであっ…

ヱヴァQ 感想(ネタバレあり)

ネタバレ見ないで初見した直後の感想をつらつらと。 以下続く。

『虐殺器官』 抑圧者としての母、そして父

『虐殺器官』読んだので諸々。 特に、クラヴィスの母、という点をちょっと突っ込んで見てみたい。 前提 読んだ直後の自分の感想等は↓。 http://twilog.org/doitaka/date-121022 以下の点は、とりあえず前提ということでいいと思う。 ・ 特殊部隊員としての「…

戦国コレクション20話 明智光秀回 戦国世界への帰還に向けて

光秀回の後半、19話ラストで目覚めてからの続き。今度は現代世界での光秀を描く話である(ISはInnerSide、OSはOuterSide、くらいの対応と思われる)。 本話は、光秀の物語の一部であると同時に、1話アバンのあのシーン、つまりは、戦国武将たちの現代世界…

戦国コレクション17話 劉備回 「名」と歪み

巻き戻って劉備回。 戦コレにおける「名」=秘宝という主題について、改めて見ると意味深な回だったなぁ、ということで色々まとめる。 ブタの呪い=秘宝 本話は、タエ婦人と家政婦・劉備が徐々に打ち解けていく、というお話として普通に見てうんうんとうなず…

戦国コレクション19話 明智光秀回 誤った推理という希望

待ちに待ったというか、どう考えても転換点にならざるを得ない光秀回の前半。探偵ものという奇策で来たわけだが、探偵=真相を暴くもの、とすればこれほど「適切な」組み合わせもあるまい。 茶番劇、それも非常によくできた、と言わざるをえない。 アバン〜…

サミュエル・ベケット『ワット』 その1 ワット=What?

ワット作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,高橋康也出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (10件) を見る 読んだ。 ベケットは初。「ゴドーを待ちながら」も観たことはない。 手に取っ…

「スローターハウス5」 戦争を語る

映画版の方。スローターハウス5 [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2009/05/13メディア: DVD購入: 5人 クリック: 54回この商品を含むブログ (32件) を見る 記憶における物事の連続性は、時間によってではなく主観的な関連性によって決定される………

戦国コレクション13話 善住坊回 武将の「名」

順番が前後するが、杉谷善住坊の回について。 1クール目のラストで、実質信長回とも言えるわけで、ちょっと気になったところをまとめてみる。 この回でなんといっても特徴的・謎なのは、現代の女子高生アゲハの存在である。 結論を先に言ってしまえば、アゲ…

戦国コレクション18話 大谷吉継回 天使の降誕

大谷吉継回観た。油絵調の背景、抑えたBGMの中で二人の少女が手紙を交互に朗読する構成、シンプルながら印象深いストーリー、記憶に残る回だった。 もはや過剰に語るのも野暮という感じだが、例によって諸々整理のために書いてみる。 なお、本作は「ダンサー…

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 全ての種類の幸福

ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ発売日: 2001/06/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 236回この商品を含むブログ (188件) を見る 見た。問題作とのことでヒヤヒヤしながらであったが、蓋を開けてみれば大傑作と言ってい…

「おおかみこどもの雨と雪」 母と子と、そして母の物語

観てきた。 良作。 タイトル、イメージからは内容が想像しづらい映画ではあったが、見終わった後で振り返れば、確かにあのイメージはとても正しいと思わせられる。 これから母親になる少女の物語、「特殊な」事情を持った二人の姉弟の物語、そして母親になっ…

「ルナシー」 悪夢とその実現

ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」 [DVD]出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2007/08/22メディア: DVD購入: 2人 クリック: 79回この商品を含むブログ (39件) を見る タイトルの LUNACY は精神病だか狂気だかという意味だそうで。 端的にまとめれ…

戦国コレクション15話 最上義光回の絵解き

見た。 最上義光がスク水少女になってて、古い洋館に友達と肝試しに〜、っていうウォーなあらすじではあるのだが、もう一つの軸として、最上義光・伊達政宗の、伯母・姪の関係が含まれている。この伯母・姪の関係が、さらに現代世界で生きることと戦国世界で…

「アンチクライスト」 森の女たち

アンチクライスト [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2011/09/07メディア: DVD クリック: 19回この商品を含むブログ (23件) を見る 参考になるレビューはここらかと思われる。 ・アマゾン、三本の木氏。 http://www.amazon.co.jp/review/RKKMGEXU…

戦国コレクション8話 秀吉回つづき

何度か見直したので再考してみる。 特に、飛ばしたところ。 ・ 朝食を食べる米の独白。 ・ タニシ、ドジョウ、カエルによる劇中劇。 ・ カカシとの会話。 ・ 利休との会話。 そもそもの問題点 秀吉のひょうひょうとしたキャラで覆われてはいるものの、本作は…

戦国コレクション8話 秀吉回の絵解き

さっき見た。 これはマジキチ回と言わざるを得ない…が、何かよくわからんけどとても楽しい。 秀吉ちゃんがとても良い。 けど、分からん分からん言っててもアレなので、ちょっと絵解きの努力をしてみる。 ちなみに元ネタは知らない、ので言及しない。 全体の…