2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

物語論をゲームに適用するために その3 聴きについて

前回の語りに対して、聴きについて考える。 聴きの機能 編集は、語り手だけに可能な行為であろうか。 聴き手は、本を途中から読むことができる。1ページおきに読むこともできる。あるいは口頭で語られる話を、聴き逃すことができる。 現象としての連続体は…

「ケモノヅメ」 物語の否定

「ケモノヅメ」 全話ぶっ通しで見たので感想等。 2006年にWOWOWでR15指定でやってたそうで。 同じ湯浅監督の「カイバ」はレンタルで見た。 OPとかの第一印象 簡素で、デッサンそのままという絵柄だが、手書き風味が残った画風が、逆に動いているように見える…

物語論をゲームに適用するために その2 語りについて

前回に引き続き。 前回の視点に立った上で、改めて、語り、聴きの機能を考える。 特に、聴く行為を掘り下げることで、インタラクティブなメディアとは何か、という問題に近づくことができる、はずである。 …というところだが、今回はとりあえず語りまで。 語…

物語論をゲームに適用するために その1

ジュネットが『物語のディスクール』で提示した物語に関する理論を、インタラクティブメディアたるゲーム(デジタルゲーム)に適用することを考える。 何回かかかると思うが、今できる分まで。 以下をポイントとして挙げる。 ・物語とは何か。物語内容とは何…

ジュラール・ジュネット『物語のディスクール』

物語のディスクール―方法論の試み (叢書記号学的実践 (2))作者: ジェラール・ジュネット,花輪光,和泉涼一出版社/メーカー: 水声社発売日: 1985/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (21件) を見る 読んだ。 いわゆる物語論の…