GSC 青セイバー

グッスマの青セイバー、現物見たら予想以上にいいできだったので感想など。

ストイックなモチーフである。露出度がほぼゼロ、素肌をさらしているのは首から上だけ。色づかいも、青を基調にシルバーの鎧、のみ。アクセントに金の縁取りと、インナーの白。

…まあ、美少女騎士という設定の時点でストイックもくそもないけど。

このストイックさが、動きの大胆さを引き立てているのかもしれない。
ここは期待通り、ポーズの面白さ、躍動感は素敵。
期待以上だったのは、「見れる」アングルの多様さ。前から見ても、横から見ても、上から見ても様になる。
目線の向きが一応メインアングルになるんだろうけど、他もよい。

鼻の向き(顔正面) : 情報量多い。横に大きく広がる甲冑に迫力がある。胸当ての模様がよく見える。一番奥の左足先から、手前の前垂れ先端までの遠近感が得られる。剣も全体が見える。


胸当て正面 : まあ、見所はほぼ一緒なんだけど。背中方向に広がるスカートが見えてきて、全体の厚みがわかる。鎧腰回りのディテールも。剣はちょうど視線奥に伸びる。



右脇から : スカートの広がり具合と、甲冑の重なり具合。ボリューム感が秀逸。籠手、剣の握り手周りから胴にかけての高密度の造型と、スカート以下の量感の対比。


後頭部から : これもスカートの量感。上半身の華奢さと相まって。甲冑で押さえられていない中央部が風をはらんでいる、ということね。


左側頭部から : スカートを見るにはベストアングルかも。腰から交差するように伸びる甲冑の銀と、大きく広がるスカートの青のグラデーションとアクセントの金。こちらからは巻いた髪がよく見える。



目線方向から : …やっぱこれはこれで収まりがいいな。顔見えるし。腰を中心に上に伸びる胴と、左右の甲冑と、前垂れが交錯。向かって右に突き出てくる甲冑と、左奥に流れる甲冑の対比、さらに、ダイナミックに動いて遠近感を演出する前垂れの先端。ボリュームのある下半身に対して上半身は華奢なのだけど、その上に異質な存在感を放つクリアパーツの剣。一瞬後に腰を中心にして、それぞれのパーツがブン回されそうな姿。

…とまあ、こんなん。
ロングスカートという扱いにくそうなモチーフをよく使ってるもんだと思う。
リリィの時もそうだったけど、上から見た時に形が丸くなるくらい、とにかくボリューム感、立体感がある。


ヒダのディテールが控え目なのは、新しい方向性の模索だろうか。分厚くて重いスカート、という感じが出てるし、バランス的にもこれでいいと思う。

結局褒めっぱなしで終わった…。
前作のリリィに負けない出来、と言っていいのではなかろうか。



…初めてblogに写真アップしたと思ったらフィギュアでしたよ。
…普段写真とか撮らないからなぁ。