マクロスF映画版感想(Twitterに流した分まとめ)

まず前提。アニメ、映画などのコンテンツについては、「キャラクター」と「物語(ナラティブ)」の2つの軸で考えられる。

「キャラクター」はメディア上での流通特性として「軽い」。見た目とか声とか歌とかで、CMの15秒とか、雑誌の1ページでコンシューマーがこれを評価できる。

「物語」は逆に「重い」。コンシューマーが物語を評価するには、数十分〜数時間を必要とする。

ただ、キャラクターは物語の中で動いたり、他のキャラクターと関係することで初めて、その価値を最大限に高めることができる。なので、キャラクターを売るためには物語は必須。卵と鶏的な関係。

と、いう前提で見て…マクロスFはキャラクター指向と言える。逆にゼーガペインは物語指向。(…いや、これは結果論か、まあいいや)

シェリル、ランカのライブシーンが盛り上がりのピーク(価値のピーク)になるような設計で、物語はこれを理論付けするためのバックグラウンドとしての役割が第一。このため、物語としての整合性や展開にやや強引だったり説明不足な点があるかと。

ただ、演出、脚本は並以上なので、細かいツッコミを置いておけば映像作品としては十分。

物語としての完成度は決して高くはないが、「マクロス」「シェリル」「ランカ」というブランドを売る装置として見れば及第点以上ではないか。というか興行成績いいんだからいいじゃない。以上、真面目っぽい話終わり。


真面目じゃない感想。シェリルの衣装がいっぱいあた。ノーズアートも新作あた。何がフィギュア化されるかとか考えると夢が広がるね

続編予告で、シェリル、ランカがウェディングドレス姿で並んでいる絵があったけど、怖いね。どっちを選んでも人生の墓場だね。Remember Nice boat.